薬剤を使わない理由

 

当店ではジェルネイルのオフの際、薬剤を使用しません

 

「ジェルネイルをしていたら爪が痛んだ」

という体験をした方は多いと思います

主な理由は

 

この3つのどれかに当てはまるのでは
ないでしょうか？
私個人の体感では③を選ばれる方が多いように
感じますが
今日は②の「アセトン」についてのお話しです

【そもそもアセトンてなに⁇】

第二種有機溶剤に指定されています

「労働安全衛生法」では人体に有害な有機溶剤を毒性の程度で第一から第三種まで分類されています
アセトンはその第二種にあたります

アセトンを使用する作業所は

・有機溶剤主任者（国家資格）の選任
・作業環境測定の実施
・特殊健康診断の受診

などが法令で義務付けられています
ただし、使用量が少なければ免除されます

ジェルネイルでオフする際に使われるアセトンは使用量が少ないことから許可なしで自由に
使うことができます

自由に使える＝安全

ではありません

 

ここから改めて解説していきますね！

【ジェルネイルのオフの仕方】

ジェルネイルをオフ(除去)する際に使われる薬剤の主成分は「アセトン」というものです

ジェルをオフする時は爪の大きさにカットした
コットンにアセトンを含ませてアルミホイルを巻いてオフしていきます

ジェルネイルを普段からされてる方は当たり前にして貰う作業過程ではないでしょうか⁇
日本のネイルサロンではこうやってアセトンを使用してオフするサロンがまだまだ多いです
実際、私もサロン勤務時代はほとんどのサロンがこのやり方でした

このアセトンを使ったオフが主流になったのは

① オフの時間短縮ができるので1日によりたくさんの
お客さまの施術ができる
② 工程が簡単なため誰でも技術がなくても出来ると思われている

これはサロン経営する上でとても魅力的ですよね！

ですが実際はアセトンの扱いには危険性があるため国が法律で厳しく規制していたりします

アセトンが良くないと聞いてから
色々調べたりマシーンスクールに通ってマシーンオフを習い、同時にフィルインという手法でのジェルネイルの塗り方を教わりました

 

「フィルイン」と言ったらこの方！！
インスタフォロワー数　数万人のりりか先生の元でフィルイン技法を教わってきました！

 

実はアセトンは車やバイクの塗装を剥がすのに使われる薬剤です🥺
また生き物を脱脂（油を落とすこと）して標本をつくるのに使われたり、実験器具などの洗浄に使われたり、水と混ざらない溶剤を混ぜる際に使われたりもします。
(工場などで扱う際は手袋着用と換気必須です！！)

ですがネイルサロンで使う量は業務用としては
少量のため法的に使用可能な範囲であるため
事実上はグレーゾーンです

そのためネイリスト自体がアセトンについての
危険性などをよく知らず扱ってる場合も多いと
感じます

「少量なら有害でもいい」
と思う方もいるかもしれません
そこは価値観の差ですが
強い脱脂があるためアセトンを使用すると爪や指周りの油分を奪うので負担がとてもかかります

アセトンを使用した爪は白濁してカサカサです
ひどい脱脂により白くなって乾燥でカサカサになります
指周りも白くなっているのが分かりますか⁇

また道路に書かれてる「止まれ」などの標識も
実はアセトンで修正したりするそうですΣ(ﾟДﾟ；ｏ)

雨の日も雪の日も何十億回と人や車に
踏みつけられても消え落ちない文字を
この、アセトンで消せてしまう、、、(˃̥̥ᢃ˂̥̥̥)

 

【アセトンを使用するとどうなる⁇】

そんなお肌に負担がかかる薬剤を素手で毎回
使用するのは怖くないですか！？
アセトンを使用した爪と皮膚は強い脱脂により乾燥してしまいます
油分と水分を失ってしまうと爪はどうなってしまうか？

生活の中で起こる「しなる」動作についていけず亀裂が入ってしまったり二枚爪になりやすくなってしまいます

お顔も洗顔したあと放っておいたら
パリパリになって突っ張ったりして上手く
笑えなかったりしませんか？笑

 

爪は三層で出来ていて
縦、横、縦と三つの層が重なって出来ています
これは「しなる」ようにするためです
爪はしならないと亀裂や折れたりしてしまうのです
二枚爪と言うのは一番上の層が剥がれてしまって真ん中の層が出てきてしまう状態なんですね
本来三層で出来ているのが健康な状態なのに層が剥がれてしまうと薄くなってしまいますよね　|._.`)ｼｭﾝ
また、ジェルネイルは一番上のトッププレートにより密着しやすいように作られているんです

乾燥で薄くなった爪は伸びてくると内側に巻いてしまうこともあります
内側に丸まるとジェルネイルが丸まりについていけずサイドや先端から浮いてきたり剥がれてしまうこともあります
薄くボロボロに傷んでしまった状態の爪に
アセトンオフをして、またジェルを付ける時にサンディング(ジェルの定着をよくするために爪の表面に傷をつけること)を繰り返していたら、、、

爪、、、薄くなりますよね(˃̥̥ᢃ˂̥̥̥)

 

いかがですか⁇

ここまででアセトンと言うのが「強く脱脂する」
と言うのは分かっていただけたと思います

 

【乾燥したら保湿だけすればいいわけじゃない！】

じゃあ、
乾燥するだけなら保湿すればいいんじゃないの？

と、思った方もいると思います

「セラミド」って言葉は聞いたことありますか⁇
よく化粧水で「お肌の潤い成分セラミド配合」
なんて謳ってたりします
セラミドと言うのは「細胞間脂質」です
細胞間脂質と言うのは角層細胞の間にある脂質のことで「セラミド」を中心とした脂質が水分を挟み込んで、何層にも重なっています
セラミドが多く含まれている角質層はたったの0.02mmほどの厚さしかありませんが、紫外線や摩擦、ウイルスや細菌などの外部刺激から私たちの肌を守り、肌内部の潤いを逃さない “バリア機能”という大切な役割をもっています

このバリア機能、
角質層が水分や油分などの“潤い”で満たされることで、本来の機能が発揮されるようにできています

 

が、、、！

 

【セラミドは減少する】

このセラミド、
アセトンによって破壊されてしまいます💔

セラミドが不足した細胞間脂質はスカスカになり、
肌のバリア機能が低下して肌が乾燥しやすくなり、
シワもできやすくなってしまいます

わたし達のお肌は加齢と共にターンオーバーのサイクルも短くなるだけでなくセラミドを作り出す力も衰えていきます
セラミドは50代になると20代の約半分にまで減少してしまうと言われています｡ﾟ(PД`q*)ﾟ｡

 

「オイルをこまめに塗ってくださいね」

ネイルサロンで言われた事がある方もいると思います
乾燥防止のためにキューティクルオイルはとても大切ですがキューティクルオイルは「油」であって「脂」ではありません
身体の内側から作られる脂質とは違います
もちろん、キューティクルオイルは外的な乾燥から守るのには日常的に使用してくださいね♪

 

お顔の乾燥だけでなく
手元も乾燥は大敵です！！

 

キレイになりたいのにボロボロになっていく、、
よくジェルネイルを続けていると爪が薄くなっていくと聞きます
これはジェルが悪いのではなくアセトンオフと、それによって起こる乾燥した爪にサンディング(ジェルを定着させるために爪表面に傷を付けること)を繰り返すことが最大の原因です

と、言うわけで
当店では極力爪に負担がかからないように
フィルインと言うベースジェルを一層だけ残してデザインを施していく手法をとっています✨

【まとめ】

薬剤オフにはデメリットが多い！

一見ネイリストがやっている簡単に見える薬剤オフ
ちゃんとした知識がないと危険性がいっぱい

① 自爪が薄くなって乾燥する
② 薬剤が染みる気がする
③ ジェルネイルを始めてみたいけどよく分からない

 

なんて思ってる方は「フィルイン」という
技法もありますので一度ご相談くださいね◡̈⃝︎⋆︎*